11月第1週前夜-今世紀最大の相場操縦か?
先週も何が起こるかわからない、と書いたが、まさしくそのような展開が待っていた。
1週間の動きを追うというつもりでモニタリングをしているのだが、金曜のしかも午後から半日の間に全てが変化したと言っても過言ではないだろう。
時間の流れ、景気の流れ、企業のバリュエーションの流れ等、本来であればゆっくりと流れていくものなのに、鶴の一言だけでその流れを真っ向から否定することになったかのようだ。
熱狂はしばらく続くのだろうが、果たしてそれが吉と出るか凶と出るかは、歴史的に将来、過去を振り返ってみないとやはりわからないのだろう。決めつけられるものではないと思う。
1個人としては、国民全てに少なくとも少しは恩恵が巡ってくることを願いたいものだ。そして以前も言ったけど、結局GPIFつまりは国民の年金が無理に高値掴みしないようにご配慮いただきたい。
しばらくは、運用資産も株式、REITを含む不動産、海外アセットなど種類によって上下大きく動く可能性があるので、ご自身のアセット全体の動きに注意しながら、何かに固執してバランスを崩さないように、ご自愛くだされ!
さてそれではまずは先週の結果から
先週末に選択した3つの戦略を下の二つの表で流れを確認するとともに、月曜寄付き値から金曜大引け値までの評価を確認すると、
1、11月15,500のストラドル売り1単位(表のストラドル買いの逆)
605円の受け取りー>1125円で、520円のマイナス
2、11月Call16,000売り+11月Put14,500売りのストラングル売り1単位(表のストラングル買いの逆)
160円の受け取りー>654円で、494円のマイナス
2、11月Call16,000売り1単位+11月Put14,500買い1単位に対して、11月先物ミニを1枚だけロング
10円の受け取りー>636円で626円のマイナス+先物ミニ110.5円のプラス
で、トータル1529.5円×1,000=1,529,500円の負け!(手数料は別途必要)ということになる。
今回は全ては金曜午後の動きによって決まっている感じだし、何もしないまま居たというのも実際にはないのだろうけど、敢えてそれをそのままで冷静に分析してみたい。木曜引けから金曜引けまでに、それぞれの戦略は
1、625円のマイナス
2、539円のマイナス
3、539.5円のマイナス
と評価が悪くなっていて(その間の先物ミニは840円高)、マイナスの全てが金曜1日、いや金曜の午後だけに集中していたということになる。その間に更にオプションIVも急上昇していることから、ギャップアップで始まった金曜寄り付き以降だけで
1は、デルタ要因が約-419円、その他要因が約-189円程度
2は、デルタ要因が約-390円、その他要因が約-146円程度
3は、デルタ要因が約-377円、その他要因が約-103円程度
の寄与があった。寄り付きのギャップアップ分が更にその他要因に加わっている。
これによってわかることは、想定レンジを極端にしかも一気に越えてきた場合には元々の期待リターンに対するヤラレの度合いが後者に行くほど大きくなっていることに気付いたのではないだろうか?
これも一つのいい教材になったとは思うが、将来的に繰り返される事象かどうかはわからないので、一つの引き出し程度に覚えておこう。
とりあえず今回の反省点は動きを捉えられる戦略ではなかったということであるが、タラレバは木曜あたりに決済していれば、ということですな。
ということで、次は
11月第1週の「当たらないけど予想!」
下の表を参考に(また先週の表からは行使価格を移動させてるよ!)、ただ先週末夜間に12月先物ミニが16,960円まで上昇していること、CMEでは17,000円を大きく上回って推移していることを考えて、4日寄付き値からスタートで評価してみるよ。
1、11月Call17,250買い1単位+11月Call17,750売り2単位のCレシオ
(先週末評価では35円の支払い)
2、11月Put16,750買い1単位+11月Put16,250売り2単位のPレシオ
(先週末評価では40円の支払い)
3、11月Call18,000の買い1単位
(先週末評価では13円の支払い)
、の3つをピックアップして同時に持つ。強含み想定でどこまで動くかわからないから戦略3も入れておくが、いずれボラティリティ低下予想の中、レシオ系の動きがどうなるかを今週は検証してみよう!
でも いつも言うけど、本当の運用はコントロールすべき時はするべきなので、1週間持ちっきりというのは真似しないようにね。
今度の週末にまた反省会するから待っててなー!