11月第2週前夜-日銀プットの行方
前週末比で日経先物は700円もの上昇でスタートしその日のうちに高値から500円も下落も演じるというような乱高下から始まった週も、結局は週初火曜日のレンジをほぼ抜けきらない展開の週となった。
ドル円に関しても同様で最後は加熱を冷ますような動きになったが、日本株同様ショートを振るような勇気は持てない国策への信頼感、つまりは日銀による下値サポートによる官製相場の形相だったのであろう。日銀プットまたは黒田プットが張り巡らされている市場心理が効いていた。
単純に思えば、流石にここまで上がったら戻り売りも出始めてくるだろうし、高所恐怖症にもなることも予想されるが、その市場心理に揺らぎが出るまでは大丈夫だろうとタカをくくっているのが多勢を占めているのではないだろうか。
こういう時気をつけるべきは、底堅いのだろうけどもしかしたら何らかの要因でその政策プットのタイミングが合わずに突拍子もない時に大きく押すこともある(その後すぐに戻るのも多いにあるが)ということだと、個人的には思っているよ。
まあ引き続き、バランスを崩さないで余計な振り回しに合わないように、ご自愛くだされ!
さてそれではまずは先週の結果から
先週末に選択した3つの戦略を下の二つの表で流れを確認するとともに、月曜寄付き値から金曜大引け値までの評価を確認すると、
1、11月Call17,250買い1単位+11月Call17,750売り2単位のCレシオ
0円ー>58円で、58円のプラス
2、11月Put16,750買い1単位+11月Put16,250売り2単位のPレシオ
35円の支払いー>55円で、20円のプラス
2、11月Call18,000の買い1単位
85円の支払いー>9円で、76円のマイナス
で、トータル2円×1,000=2,000円の勝ち!(手数料は別途必要)ということになる。
今回は週初のギャップアップが大きかったので戦略を前もって決めるのは難しかったとは思うけど、週初の11月先物寄り付きから金曜引けまでは結局240円の下落となっている。その間、日経VIは31%台前半から25%台半ばの動きで激しいものの、ほぼ週初高週末安となっていた。先週末評価からのデイリーベース要因分析をすると
1は、デルタ要因が約+68円、その他要因が約-42円程度
2は、デルタ要因が約+37円、その他要因が約-23円程度
3は、デルタ要因が約+32円、その他要因が約-37円程度
の寄与があった。寄り付きのギャップアップ分が更にその他要因に加わっている。
これによってわかることは、レシオ系でも残存日数が少なくなると行使価格の取り方によってはデルタがコールサイド、プットサイドともにプラスであったり、ガンマやベガも動きやすくセータの影響との差っ引きに注意が必要ということだろう。逆に言えば、うまく使えばガンマショートのイメージの戦略も期間によってはそうではなくある程度の下押す動きまではヘッジとしても使えることがあるということかも知れないね。
とりあえず今回の反省点は週初のギャップアップを甘く見ていたことで、タラレバは少なくとも3の戦略は寄り付きでは取るべきではなかった、ということですな。
ということで、次は
11月第2週の「当たらないけど予想!」
下の表を参考に(先週の表からは限月を12月物にしているよ!)、ただ先週末夜間に12月先物ミニが16,680円まで下落してCMEも含めて16,700円台で推移していたことを考慮して、10日寄付き値からスタートで評価してみるよ。
1、12月Call17,500買い1単位+12月Call18,000売り1単位のブルCスプレッド買い
(先週末評価では125円の支払い。夜間最終気配仲値では93円の支払い)
2、12月Put16,000売り1単位+12月Put15,500買い2単位のPバックススプレッド(Pレシオ1:2の逆)
(先週末評価では20円の支払い。夜間最終気配仲値では18円の支払い)
、の2つをピックアップして同時に持つ。SQ週ということもあり想定はしにくいが、どちらかに動くのではないかという想定でガンマロング、ベガロング(ほんのちょっとだけ)の戦略系をボラティリティの推移との絡みで今週は検証してみよう!本当は11月限でセータを売ってヘッジしたいけど、寄りではやりたくないし木曜で終わっちゃうからここではやらないよ。自分で考えてみてね!
でも いつも言うけど、本当の運用はコントロールすべき時はするべきなので、1週間持ちっきりというのは真似しないようにね。
今度の週末にまた反省会するから待っててなー!